【スマートロック】鍵のストレスをゼロにする「SESAME(セサミ)」
- 内見の際は鍵はどのようにしたらいいですか?
- 従来の鍵からはなれられない理由
- 対面しなくて渡せる「SESAME(セサミ)」
- デジタルとアナログをつなぐ「SESAME(セサミ)」
- IoT化することのメリット
- こんな場合は「SESAME(セサミ)」が活躍しません
- 【2020/4/20追記】IFTTTとの連携でさらに便利!
- 「SESAME(セサミ)」のまとめ
内見の際は鍵はどのようにしたらいいですか?
これは賃貸業を営むものならば、一度は聞いたことのあるセリフだと思います。
- 管理業者に「鍵」をあずける。
- 工事業者に「鍵」をあずける。
- 入居者から「鍵」の複製を依頼される。
- 入居者から「鍵」を一時的に貸してと依頼される。
- 退去の時に「鍵」を返してもらう。
賃貸住宅ではとても大切な「鍵」です。法律でも入居者が占有していることは、どの局面でも重要視されていますので、入居・退去でも「鍵」の引渡はとても重要な儀式です(笑)
従来の鍵からはなれられない理由
さて、そんな鍵ですが、実は今から20年くらい前から電子化の話題は頻繁にでています。たとえばカードキーなどは記憶にあたらしいところだと思います。
しかし、従来のシリンダータイプの鍵は現在の新築物件でも他に変わっていません。
「目で見て」かつ「物理的な仕組み」が明確な鍵ですから、どうしてもそこから抜け出せないのでしょう。
近年、賃貸業界に大きな変化をもたらしているものとして「民泊」があります。ほとんどの方はご存じかとおもいますが、外国からの旅行者などに「住宅」を貸す「民泊」ではこの「鍵」の取扱がひじょうに難しいとされています。
というのも、予約⇒精算⇒入居(到着)⇒退去(出発)というながれのほとんどが「インターネット」を介して可能になっているからです。
住宅の賃貸ではどうでしょうか。法律で決められている「重要事項説明」*1や「書面で行われる契約」などと定まっていることもあり、基本的には「会う」ということでトラブルを防止するようになっています。
つまり、「住宅の賃借」では非常にスムーズに行われる「鍵」の引渡が「民泊」ではわざわざ会って行う必要がでてしまうのです。
賃貸住宅の入居・退去のながれも大きく変わろうとしており、これにともなって「鍵」の扱いもかわるのだと思います。
対面しなくて渡せる「SESAME(セサミ)」
さて、話を戻しますが「鍵」を対面しないで受渡すことは相手に住所があれば「郵送」という手法が使えます。しかし、当然ながらタイムラグがありますし、一時的な貸し借りにはとても不便です。
キーボックスなどという選択肢もありますが、これはセキュリティの面では非常に不安が残ります。ここだけの話、工事業者や仲介業者は普通に行っていますが・・・(笑)
そこで、今回のご提案は「SESAME」です。CANDY HOUSEというメーカーが作る製品で、既存のサムターンへ、両面テープで付けるだけの商品です。なんと価格は19,800円です。既存の鍵交換よりすこし高いだけですから、検討する価値はあります。
インターネットを使用して、中からサムターンをまわすことで解錠・施錠します。
デジタルとアナログをつなぐ「SESAME(セサミ)」
この「SESAME」の特徴は、アナログに徹底的に対応しているということです。一言でサムターンといっても、実は多種多様なサムターンが存在しています。不動産オーナーの皆様は鍵の交換で苦労されたことがありませんでしょうか?
アフターフォローをアナログでおこなう
しかし、こちらのメーカーは3Dプリンターを使い、基本的にはどのようなサムターンでも対応する方針があります。もちろん、物理的な不可能はあるのですが、サポートによって個別の事案もしっかりと対応してくれるのです。
他サービスとの連携も
他のサービスとの連携もすばらしい点としてあげられます。IFTTTというサービスを介することにより、スムーズな連携ができます。私の自宅では「鍵を解錠したらば、玄関の電気をつける」という連携もできています。もちろん、Amazon EchoやGoogle Homeなどとも連携が可能です。「ひらけ ゴマ」ができるのです。
IoT化することのメリット
一時的な鍵の貸し借りも可能としています。Googleのアカウントなどをもっている人へは簡単に鍵を貸すことができますし、期限をつけることも、一度だけなどという設定もできます。そもそも遠隔で解錠することができますから、鍵を貸す必要もないのかもしれません。
解錠・施錠の履歴が残る(手動も!)
履歴のチェックができることも特徴でしょう。たとえば「仲介業者が鍵を閉め忘れた」というようなケースはありませんでしたでしょうか?現在の状況も確認できますし、何時何分に解錠・施錠があったかも確認できます。
内覧の記録をしっかりと残すこともできるのはとても役立ちます。誰が明けたか?まで記録されます。ちなみに、手動での解錠・施錠もしっかりと記録されますが、残念ながら個人の特定はできません(笑)
こんな場合は「SESAME(セサミ)」が活躍しません
あえて言わせていただくと発展の伸びしろはまだまだあります!
設置できないケース(引戸・屋外)
私のケースでどうしてもだめだったものとして、ドアのフチとサムターンの距離の問題がありました。(後日談として、セサミminiという新しい商品ではこのあたりも極力対応出来るようになっています)
また、いまでもだめなのは「サムターン」がない鍵です。そんな鍵あるか?と思われるかも知れませんが、日本の住宅で多いのは引戸です。引戸の鍵というのはサムターンをまわすのではなくて、上下に上げ下げして解錠・施錠をしています。
あとは、屋外の使用も防水・防滴に対応していないようです。サポートページでは、屋外使用についての記載が一部あります。(両面テープをかえることで対応するようです)
【2020/4/20追記】IFTTTとの連携でさらに便利!
IFTTTとの連携を設定することがとても便利です。大きくわけて二つあります。詳細のIFTTTの説明はこちらのサイトにまとまってます。
「鍵が開いたら」「鍵が閉まったら」というトリガー(きっかけ)
一つ目はセサミをトリガーにする方法です。以前記載しましたが、例えば「鍵が閉まったらば電気を消す」や「鍵が開いたらばリビングのエアコンを付ける」などの方法です。
○○したら「鍵を閉める」「鍵を開ける」という結果の設定
こちらは活用のイメージがしやすいでしょうか。たとえば、朝6:00に鍵を開けるといった設定ができます。他の機器との連携もできますので、たとえばコーヒーメーカーをいれたらばといった設定もできます。注意しなければならないことは「○○したら」の部分も当然IFTTTと連携していなければできません。
「SESAME(セサミ)」のまとめ
競合相手も大変たくさんでてきました。しかしながら、2020/4/18現在では価格面で一歩先をいっていると思われます。また、あたらしい挑戦も日々進んでいるようで、BETA版ではありますが一括で複数拠点を解錠・施錠することもできるようです。
このように、「鍵」にあらたな革新をもたらす可能性のある「SESAME(セサミ)」ですが、ぜひ一つテストで導入なさってみませんか?無料で導入の支援をさせていただきます。
*1:2019年からIT重説という非対面での説明が認められました。