不動産オーナーのためのIoT活用述

賃貸住宅の運用に役立つIoTデバイスの紹介します。

撮影で新しいアイデアをとりいれよう「DJI OsmoMobile」

みなさん、こんにちは!

コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言による賃貸物件への影響はそろそろ本格化してきたという実感です。国土交通省などからの賃料についての一部減額や延滞容認の要請は大きく社会を変えそうな気がします。最終的な判断は当然不動産の所有者の方にありますから、しっかりとした資金繰りの準備などが望まれるところです。

主要取引金融機関とは連絡を密にしながら、しっかりとした対策を検討していくことが、賃貸物件の安定的な運用を可能とします。今回の特別な事象だけでなく日頃から互いの状況をよく解っていくことは必要ですね。私たちも万が一に備えて資金を手厚くするために動き始めました。ぜひ、すぐにでも手元の資金と相談しながら、準備をしてください。

 不動産の強みや改善点を「写真を通して」見つめ直す

さて、今回は現在の賃貸物件でなくてはならない「室内写真」のテクニックに触れて行きます。皆様は、御自身の賃貸物件の写真を撮られたことはありますか?写真撮影が趣味でプロフェッショナルの技術をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、通常の不動産オーナーの皆様は仲介不動産業者さんや管理業者さんへ撮影を任せてしまっていることかと思います。

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私は、室内のクリーニングの後、できるだけ自分で物件の撮影を行うこととしています。これは、物件の細かな傷などを発見することにもつながりますし、ちょっとしたアイデアを生み出すことがあります。

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細かい傷は写真撮影で気づくことが多くあります
写真撮影できづく新しいアイデア

過日も、クリーニングが終わったあとに物件に撮影のために3時間ほどこもりました。すると、人感センサースイッチによる玄関照明が便利ではないか?と感じて、Amazonにてすぐさま購入&設置しました。宅配されて、設置だけならばコロナ禍でも可能ですね。 (施工には電気工事士の資格が必要です)

話が脱線しましたが、室内写真撮影をすることで良い点、悪い点を見直すことができその後の「営業活動」にもとてもプラスに活かすことができます。

高級デジカメではなくてサポートデバイスを活用する

さて、そんな「撮影」の時に一眼レフなどを使うと確かに綺麗な写真をとることができますが、ここでは新しいデバイス(道具)を使って、すこし変わった写真をとってみたいと思います。

写真だけでなく動画でも活躍する「DJI Osmo Mobile 3」の紹介です。

【国内正規品】DJI Osmo Mobile 3

【国内正規品】DJI Osmo Mobile 3

  • 発売日: 2019/08/13
  • メディア: エレクトロニクス
 
動画を撮影してYoutubeへアップロード

ここ最近、徐々に増えてきたのが動画を使った見せ方です。少し前まではネット環境がそれぞれ大きく違っており、映像をインターネット経由で見ることができる人は限られていました。しかし、通信速度やパソコンやスマートフォンの処理速度が速くなることで「映像」の活用も現実的になってきています。

アクションカメラというものをご存じでしょうか。非常に激しい動きをしながら、撮影していても手ぶれがないのを機械的に制御する商品です。もちろんドローンなどにもこの技術は使われています。先ほどのサンプル動画もスマートフォンを装着して、私が手で持っているだけでこのような動画を撮影することができます。(編集も簡単にできますので、それは後日御紹介することにしましょう)

動画だけではないウルトラワイドモード

また、写真もレンズによるものから、デジタル的な修正を簡易にかけるものが増えてきました。例えば、こちらの2枚の写真は「iPhone」を使用し、同じ位置から撮影をしています。

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左側は「DJI Osmo Mobile 2」のウルトラワイドモードを使用した写真です。画面の端にはゆがみが見えますが、この写真がレンズの違いでなく撮影することができます。高額なデジタルカメラでなく、スマートフォンでこのように撮影ができるのは、その後の取り込みから送信までとても便利です。

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広角で撮影しておいて、外側をトリミングする

と、このように写真撮影をしていくことは、さまざまな視点で効果があります。三脚も一般的なものが使用出来ますので、家族の映像や写真の撮影を含めてぜひ一台お持ちになってみてはいかがでしょうか?

私たちでも導入や使い方を無料でフォローさせていただきます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

スリーオーク|不動産活用・管理・仲介

 

G suite(月額680円)で空室管理をすれば仲介業者への情報提供が早くなる!

みなさん、こんにちは!

自宅からテレワークをすすめていて、いろいろな新しいことに触れているといままでの固定概念にとらわれていた自分がなんだったんだろうと思う日々です。

 「G suite」とはGoolgleのサービスに共通するアカウント

さて、大家さんにもぜひ活用してほしいのが「G suite」です。ご存じのかたも多くいらっしゃるかとおもいますが、「google」が提供するサービス群のことです。

すこし話を脱線させますが、アカウント一つでいろいろなサービスを受けられるという考え方は社内ネットワークではいたって普通の考え方で、Windows serverなんかでは「Active Directory」というものがあります。 

これはリソース(資源)の使用に制限をかけるために存在しており、具体的な例ですと、サーバーのハードディスクの中を使える人を一部に限定するといったものでした。社内には複合機やデータベースなど、さまざまな共有リソース(資源)がありますよね。コンピューターのない時代でも、「取り出したらばこのノートに書いて」などというルールが決っていたものです。

今回御紹介する「G suite」も基本的には「google」のサービスの全体へのアカウントと考えて下さい。個人用では「Gmail」などもありますが、あれにグループ管理機能がついたものです。

システムやソフトの総合パッケージ「G suite」

これの何が便利か?ということですが、社内のほとんどの機能は網羅できています。たとえば、MicrosoftのOfficeで提供される各種機能であったり、メール・WEBサイトなどのインターネット特有のもの、はたまたWEBミーティングを行うものやプリントサーバーなどです。

たとえば、プリントサーバー機能を見てみると、事前に登録を行っておくことで、世界中どこからでも自分のプリンターから印刷することができます。同様に共有サーバーもインターネット上にありますので、どこからでもアクセスすることができるんです。

さらに、ここにグループ機能が搭載することになります。こちらは優良ですが、家族や管理を行う上での社員などで使っていくことが可能です。

空室管理を「G suite」で分析から発信まで

私の使い方をすこしお話しましょう。私たちでは空室管理をこちらで行っています。我々と取引のある不動産業者さんは、私たちの空室データベースに常にアクセス


することができます。これは、「スプレッドシート」という「エクセル」と同様のサービスをしようしています。

ですので、入力もきわめて楽ちんです。一方、分析を行うときもこちらのスプレッドシートが役に立ちます。私たちの所有物件では2009年~データをつけており、空室率を算出しています。

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docs.google.com

特殊な分析をするわけではありませんので、年次の変化を追うのはとても簡易なことです。当然、これも入力を分担して行うことができます。この社員(家族)にはここの部分を入力してもらうなどといった分担もファイルのやりとりを行わずにできます。

このように、Googleの各種サービスはグループで使うととても便利なことがたくんさあります。たとえば、空室のリフォーム完了日のお知らせは、Googleカレンダーも利用できますね。工事業者・仲介業者・管理業者とスケジュール工程を組んでいくのを自らやっている自主管理のオーナーさんには便利でしょう。

なお、共有する相手は「Googleアカウント」を持っていることが必要です。「Googleアカウント」というと分かりにくいですが、Gmailアドレスといったほうがいいでしょうか。

クラウドの恩恵をうける素早さ 

 クラウドサービス全般に言えることですが、パソコンで入力したものがスマートフォンタブレットからでも直ぐに変更が反映するのもとても便利な点です。例えば、退去をおこなった後、現場から空室状況の変更ができればすばやい募集活動へ移行できますし、募集図面を共有するのもすばやくできます。

なお、仲介業者さんの営業活動は従来のお店での方式から募集サイトへ変わってきています。その時に、物件を掲載するためにおこなう入力はそこそこ大変な労力です。ですので、募集図面や室内写真を大家さんから直接仲介業者さんへ共有できるととても便利ではないでしょうか。

 

というように、個別のサービスも膨大にあるGoogleですのでまた別の時に触れて行きたいとおもいますが、まずは「G suite」検討してみてはどうでしょうか?

なお、私たちでもその導入や使い方を無料でフォローさせていただきます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

【スマートロック】鍵のストレスをゼロにする「SESAME(セサミ)」

内見の際は鍵はどのようにしたらいいですか?

これは賃貸業を営むものならば、一度は聞いたことのあるセリフだと思います。

  • 管理業者に「鍵」をあずける。
  • 工事業者に「鍵」をあずける。
  • 入居者から「鍵」の複製を依頼される。
  • 入居者から「鍵」を一時的に貸してと依頼される。
  • 退去の時に「鍵」を返してもらう。

賃貸住宅ではとても大切な「鍵」です。法律でも入居者が占有していることは、どの局面でも重要視されていますので、入居・退去でも「鍵」の引渡はとても重要な儀式です(笑)

従来の鍵からはなれられない理由

さて、そんな鍵ですが、実は今から20年くらい前から電子化の話題は頻繁にでています。たとえばカードキーなどは記憶にあたらしいところだと思います。

しかし、従来のシリンダータイプの鍵は現在の新築物件でも他に変わっていません。

「目で見て」かつ「物理的な仕組み」が明確な鍵ですから、どうしてもそこから抜け出せないのでしょう。

近年、賃貸業界に大きな変化をもたらしているものとして「民泊」があります。ほとんどの方はご存じかとおもいますが、外国からの旅行者などに「住宅」を貸す「民泊」ではこの「鍵」の取扱がひじょうに難しいとされています。

というのも、予約⇒精算⇒入居(到着)⇒退去(出発)というながれのほとんどが「インターネット」を介して可能になっているからです。

住宅の賃貸ではどうでしょうか。法律で決められている「重要事項説明」*1や「書面で行われる契約」などと定まっていることもあり、基本的には「会う」ということでトラブルを防止するようになっています。

つまり、「住宅の賃借」では非常にスムーズに行われる「鍵」の引渡が「民泊」ではわざわざ会って行う必要がでてしまうのです。

賃貸住宅の入居・退去のながれも大きく変わろうとしており、これにともなって「鍵」の扱いもかわるのだと思います。

対面しなくて渡せる「SESAME(セサミ)」 

 さて、話を戻しますが「鍵」を対面しないで受渡すことは相手に住所があれば「郵送」という手法が使えます。しかし、当然ながらタイムラグがありますし、一時的な貸し借りにはとても不便です。

キーボックスなどという選択肢もありますが、これはセキュリティの面では非常に不安が残ります。ここだけの話、工事業者や仲介業者は普通に行っていますが・・・(笑)

そこで、今回のご提案は「SESAME」です。CANDY HOUSEというメーカーが作る製品で、既存のサムターンへ、両面テープで付けるだけの商品です。なんと価格は19,800円です。既存の鍵交換よりすこし高いだけですから、検討する価値はあります。

インターネットを使用して、中からサムターンをまわすことで解錠・施錠します。

デジタルとアナログをつなぐ「SESAME(セサミ)」

この「SESAME」の特徴は、アナログに徹底的に対応しているということです。一言でサムターンといっても、実は多種多様なサムターンが存在しています。不動産オーナーの皆様は鍵の交換で苦労されたことがありませんでしょうか?

アフターフォローをアナログでおこなう

しかし、こちらのメーカーは3Dプリンターを使い、基本的にはどのようなサムターンでも対応する方針があります。もちろん、物理的な不可能はあるのですが、サポートによって個別の事案もしっかりと対応してくれるのです。

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充実したサポート
他サービスとの連携も

他のサービスとの連携もすばらしい点としてあげられます。IFTTTというサービスを介することにより、スムーズな連携ができます。私の自宅では「鍵を解錠したらば、玄関の電気をつける」という連携もできています。もちろん、Amazon EchoGoogle Homeなどとも連携が可能です。「ひらけ ゴマ」ができるのです。

IoT化することのメリット

一時的な鍵の貸し借りも可能としています。Googleのアカウントなどをもっている人へは簡単に鍵を貸すことができますし、期限をつけることも、一度だけなどという設定もできます。そもそも遠隔で解錠することができますから、鍵を貸す必要もないのかもしれません。

解錠・施錠の履歴が残る(手動も!)

履歴のチェックができることも特徴でしょう。たとえば「仲介業者が鍵を閉め忘れた」というようなケースはありませんでしたでしょうか?現在の状況も確認できますし、何時何分に解錠・施錠があったかも確認できます。

内覧の記録をしっかりと残すこともできるのはとても役立ちます。誰が明けたか?まで記録されます。ちなみに、手動での解錠・施錠もしっかりと記録されますが、残念ながら個人の特定はできません(笑)

こんな場合は「SESAME(セサミ)」が活躍しません

あえて言わせていただくと発展の伸びしろはまだまだあります!

設置できないケース(引戸・屋外)

私のケースでどうしてもだめだったものとして、ドアのフチとサムターンの距離の問題がありました。(後日談として、セサミminiという新しい商品ではこのあたりも極力対応出来るようになっています)

また、いまでもだめなのは「サムターン」がない鍵です。そんな鍵あるか?と思われるかも知れませんが、日本の住宅で多いのは引戸です。引戸の鍵というのはサムターンをまわすのではなくて、上下に上げ下げして解錠・施錠をしています。

あとは、屋外の使用も防水・防滴に対応していないようです。サポートページでは、屋外使用についての記載が一部あります。(両面テープをかえることで対応するようです)

【2020/4/20追記】IFTTTとの連携でさらに便利!

IFTTTとの連携を設定することがとても便利です。大きくわけて二つあります。詳細のIFTTTの説明はこちらのサイトにまとまってます。

www.atmarkit.co.jp

「鍵が開いたら」「鍵が閉まったら」というトリガー(きっかけ)

一つ目はセサミをトリガーにする方法です。以前記載しましたが、例えば「鍵が閉まったらば電気を消す」や「鍵が開いたらばリビングのエアコンを付ける」などの方法です。

○○したら「鍵を閉める」「鍵を開ける」という結果の設定

こちらは活用のイメージがしやすいでしょうか。たとえば、朝6:00に鍵を開けるといった設定ができます。他の機器との連携もできますので、たとえばコーヒーメーカーをいれたらばといった設定もできます。注意しなければならないことは「○○したら」の部分も当然IFTTTと連携していなければできません。

SESAME(セサミ)」のまとめ

競合相手も大変たくさんでてきました。しかしながら、2020/4/18現在では価格面で一歩先をいっていると思われます。また、あたらしい挑戦も日々進んでいるようで、BETA版ではありますが一括で複数拠点を解錠・施錠することもできるようです。

このように、「鍵」にあらたな革新をもたらす可能性のある「SESAME(セサミ)」ですが、ぜひ一つテストで導入なさってみませんか?無料で導入の支援をさせていただきます。

 

*1:2019年からIT重説という非対面での説明が認められました。